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故障整備事例から見る自動車整備業界。    あなたの業界はどうですか? (長編です。)

 

 

 

故障整備事例というものが
各自動車整備業界団体 や 各スキャンツールのユーザーサイト
に多数掲載されています。

 

 

 

簡単に言えば

この車が このような症状で こんな整備をして  直りました。)

と事例報告されたものを

公開してくれているのです。

 

 

 

 

 

 
s-RIMG3405c.jpg

 

 

上記画像を説明すると
H20年式 キューブの、エンジン警告灯が点灯してA工場に入庫した。

 

 

 

 

 

 

 

日立製スキャンツール でダイアグコード(エラーコード)を見てみると
P0340 カムポジションセンサー異常)が表示され

 

配線等は問題なかったので
センサーを交換したら完治したよ!!

 

と書かれています。

 

 

 
s-RIMG3404b.jpg

 

 

こちらも年式は違いますが
同一車種、同じ症状でB工場に入庫。

 

 

 

B工場もスキャンツールでダイアグコードを確認して
データモニタ機能を利用し、走行テストを繰り返したようですね。

 

 

 

Z11キューブの定番故障 (タイミングチェーンの磨耗による伸び)
考慮しながら

ヒーターガン等でセンサーを加熱

 

 

異常再現を確認して 交換後
完治したようです。

 

 

 

 

 

 
s-RIMG3410b.jpg

 

 

A工場もB工場も異常個所を診断
不具合を直して修理完了していますね。

 

お客様も満足されていると思います。

 

 

 

 

 

 

A工場はダイアグコードを信用
配線チェックのみでセンサーを交換。

 

 

 

 

 

 

B工場はダイアグコードと
この車種の定番故障も考慮しながら
センサーに熱を加えて症状を再現
故障箇所を特定。

 

それからセンサーを交換。

 

 

 

 

 

 
s-RIMG3407_201409091756031df.jpg

 

 

実際の作業を拝見していないので

文面のみを見た感想で言うと

A工場はたまたま解決できたが
故障診断としてはあまり宜しい判断ではないと思います。

 

 

 

 

 

 

B工場は手順としては問題ないが

最終確認にオシロスコープでの波形確認があれば
なお良かったと思います。

 

 

 

 

 
s-RIMG3409a.jpg

 

 

 

(P0340) というダイアグコードは
カムポジションセンサー異常ではなく
カムポジションセンサー系統異常なんですよね。

 

 

 

つまりセンサーだけではなく

カプラーの接続状態
2番~4番、1番~29番、3番~32番の断線、短絡

 

IGコイルリレーや
最悪の場合 ECUの不良の可能性も有りえるのです。

 

 

 

 

ダイアグコードはあくまでも参考程度・・・。

(Tチェーンの伸びでも、同じダイアグコードが出ますので)
 

 

 

 

 

 

 

A工場の配線チェックは
どの程度まで調べたのかは不明ですが

 

 
14、29番のECU側までは調べていないような気がします。

(調べていてたらスミマセン、謝ります   ごめんね!)

 

 

 

 

 

 
s-RIMG3411_20140909175619182.jpg

 

 

スキャンツールは万能の故障診断マシーンではないのは
以前ブログで紹介したと思います。
http://securityfeed.info/blog/blog-entry-278.html

 

 

 

 

 

 

B工場も間違っている訳ではないですが
データモニタのVTC駆動とVTC角度のチェックに

追加でオシロスコープでの最終チェックが有ればGOODかな~。

 

 

 

 

私は心配性なので、たぶんそうするでしょうね。

 

 

 

 

 

 
s-RIMG3408.jpg

 

 

ここでやっと回のブログ本題に入ります。     (長くなりましたね~。)

 

 

カムポジションセンサーの部品代は2540円

 

 

 

センサー取付箇所もエアクリケースを外せば
ボルト1本外すだけで交換できます。

 

お客様への請求金額は一体いくらになるのでしょうかね?

 

 

 

 

 

 

 

A、B、そして私

3者ともに故障原因が特定しましたが
その診断方法手順などは同じなのでしょうか?

 

 

 

 

もしECU側14番付近の接触不良なら?

もしIGコイルリレーの32番付近の異常なら?

Tチェーン伸びでのダイアグコード発信なら?

 

 

 

センサーを交換しても完治はしない

 

 

 

 

 

 

 

A工場が文面通りのセンサーカプラー付近の
目視チャックぐらいしかしていなければ

誤診していた可能性はあるでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

s-RIMG3427.jpg

 

 

ですが結果だけで見てみると

ただのセンサー不良交換作業
3者ともなりますよね。       (ユーザー側から見れば同じだと思います。当然です。)
 

 

 

 

 

 

部品代と交換工賃
そして診断料に違いが出るでしょうか?

 

おそらくこの場合なら金額差は、ほとんどないでしょう。

 

 

 

 

 

 

そして内情を知らなければ
A工場はスグに完治納車出来たのに

 

ミナト自動車は作業(診断)するのが遅いと
怒られるかも?しれませんね。

 

 

 

 

 

 
s-RIMG3429.jpg

 

 

自動車整備の中で
一番難しく高度な知識が必要なのが
故障診断作業と思っています。    (個人的にですが。)
 

 

 

そして時間に対して、益が薄いのも
故障診断作業なんですよね~。

(掛かった時間分を請求する訳にもいかないですし~。難しいね。)

 

 

 

 

 

 

エンジンのオーバーホール。

純正サスを車高調に組み替え。

ベルト、フィルターなどの一般交換整備。

 

 

 

上記の作業と比べると
視覚的性能的に地味すぎて
日の目に当らない作業。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メカニック   と   チェンジニア

経営者的観点   と    整備士の技術向上

 

 

 

 

 

 

 

矛盾と反発で葛藤する
自動車整備業かな・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あと数十年後
直せない整備士 と 壊れない自動車が量産されれば
こんな事を考える必要も無くなるでしょうかね。

 

 

今回はお客様側のお話ではなく
こちら側(整備業界)の私的なタトエバナシ

 

 

あなたの業界ではどうですか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


追記

センサーの価格 と イロイロ調べる時間や手間などを考えると
逆にさっさと交換した方が良い との考え方もあると思います。

 

でもセンサーじゃなかった場合や
取り付け場所が奥の方にあり困難が予想される場合は
安易な交換は出来ないので その辺りは臨機応変で・・・。

 

 

 

 

 

 

2014年9月9日

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