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マツダ スカイアクティブ ディーゼルの煤除去作業。 DPFの交換or洗浄とDSC どちらが先にした方が良いですか??

福岡県からお越しいただいたのは、

マツダ アクセラ BM2FS

走行距離96000km

 

SKY-2.2Dに蓄積する煤除去作業。

DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)

のご依頼です。

 

http://securityfeed.info/blog/?cat=192

 

 

sIMG_6866

 

お問い合わせフォームからご相談いただきました。

 

・最近のDPF再生距離が90km前後になり、リコール入庫の時にディーラーさんに相談。

 

・しかしディーラーさんでも原因が分からず、状況次第ではDPFの交換も可能性ありと伝えられる。(結構高額!!)

 

 

このような場合はDSCをした方が良いのか?

それともDPF交換orDPF洗浄を先に実施した方が良いのか?

 

 

こんな感じでDSCの御見積と一緒にご相談されました。

 

 

sIMG_6869

 

 

 

このような問い合わせは珍しくないので、

以下のように返答させていただきました。

 

・DPF強制燃焼しライブデータのセンサー数値を要確認。

ビフォーアフターの数値変化で良否判定は出来るはず。

(アドバイス後にディーラーにて確認したそうですが(良好)と判定される。)

 

 

 

 

・このSKY-D搭載車で走行距離20万キロ未満なら、

DPFの交換などよりもDSC実施を断然先に推奨します。

 

いくら新品のDPFに交換しても、

燃焼状態が悪ければ当然煤は多く発生する。

(再生距離は短いままになるでしょう。)

 

 

 

(根拠のない、不確定な、未確認な)整備をする前に、

根拠のある整備(DSC)を先にに行う方が良いのでは?と

お伝えしました。

 

 

 

DPFの交換や洗浄は、整備予算があるのなら否定はしません。

決して無駄な作業ではないでしょう。

 

 

 

特に20万~100万キロ走行するトラックや、

ストップ&ゴーの多い業務車両には有効だと思います。

 

ですが20万キロ未満の乗用車でDPFが詰まるなら、

それはDPFが悪いのではなく他に問題があるのでは?

 

 

(DPFの再生距離が短い)=(DPFが詰まっている)は、

あまりにも短絡的な診断だと思うのです。

 

 

 

 

 

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そして予約日に来店していただきました。

 

作業前問診をすると、(実は予約入庫まで日数があったので、

DPFを洗浄する業者にDPF洗浄を依頼してみました。)

 

(でもほとんど再生距離に変化がなく、

ミナト自動車さんの言う通りでした。)

 

 

 

 

そんな訳で入庫までのエピソードから、

実際のDSC作業を紹介していきますね。

 

 

 

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いつものように試運転後、

インテーク系の部品を分解していきます。

 

 

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日本全国どのマツダ整備士さんより、

SKY-2.2Dのインマニ脱着だけは

多く実施しているような気がします。

 

 

慣れた手付きでサクサク部品を分解し、

シリンダヘッド側のインテークポートを確認します。

 

 

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ポートの内径が煤蓄積で狭くなり、

カメラのピントが合いにくい。

 

奥にあるインテークバルブは辛うじて撮影出来ましたが、

なかなかの煤蓄積具合ですね。

 

 

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外したインテークマニホールド側も確認します。

 

吸気シャッターバルブをパカッと開けてみると・・・。

バルブ周辺に煤が固着していますね。

 

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インテークマニホールドの入り口を見ると、

吸気経路が半分以上は狭くなっていました。

 

 

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インテークマニホールドの出口にある、

8つの穴も確認しましょう。

 

こちらも半分ぐらいの大きさしか、

吸気経路が確保されていません。

 

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この状態のインマニをドライアイス洗浄で吹き飛ばすと、

工場中が(煤まみれ)になるので、

軽くホジホジして中の煤を掻き出しました。

 

 

するとお茶碗1杯分(大盛)ぐらいの煤が出てきましたね。

 

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ある程度煤を掻き出した後は、

DSCでキレイに洗浄します。

 

 

 

 

E/Gヘッド側はホジホジせずに、

いきなりDSCでキレイにしますね。

 

マスキングをして完全防備。

 

(ちなみに下の画像はマスキング途中の画像です。)

(完全マスキング状態は企業秘密!!)

 

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ドライアイスペレットを圧縮空気で高速噴射。

 

(熱収縮と昇華爆発力)

 

ドライアイスの特性を利用して、

複雑な形状のポートやバルブを洗浄していきますね。

 

(エンジンにノーダメージで完璧に短時間に)

DSCキャッチコピー通りにキレイにします。

 

kkkk

 

 

 

クランクを回して圧縮上死点にセットし、

1気筒ずつ作業します。

 

 

ドライアイス洗浄機にDSC専用ノズルとアダプターを装着。

 

まずは軽くワンショットしてみました。

 

 

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結構分厚く蓄積していますね。

 

燃焼熱とブローバイオイルで

カッチカチにコッテリ固着していました。

 

 

数種類ある自社制作のノズルやアダプターを使い分けて、

インテークバルブやポート内を洗浄しました。

 

 

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インテークバルブシャフトの裏や

バルブ傘部に固着した煤も完璧に除去完了。

 

 

特にバルブ傘部には大量の煤が固着しているので、

慎重に作業をして全除去しています。

 

 

 

1気筒作業してはクランクを回して、

次のポートに移動。

 

4気筒8ポートをキレイにしました。

 

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・インテークマニホールド

・吸気シャッターバルブ

・EGRバルブ x2

・EGRバイパスパイプ

こちらもドライアイス洗浄でキレイに除去完了。

 

 

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手作業でココまでキレイにするのは、

ほぼ無理でしょう。

 

電子制御バルブにケミカル系の洗浄剤はNGです。

(バルブ&ECUの故障原因になるので要注意)

 

 

 

ビフォーアフターを比べてみると、

その違いは一目瞭然。

 

 

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新品ガスケットを使用して、

元の状態に組み立てます。

 

 

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DSCのオプション整備

(インタークーラー洗浄)も行いました。

ブローバイオイル溜まりはターボ車の宿命でしょう。

 

インタークーラーにオイルが溜まるのですが、

これが吸い込まれて煤と合流し固着するのです。

 

 

 

作業中は吊るして放置。

自重落下後に洗浄剤で洗い流して、

パーツクリーナーで脱脂します。

 

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ほぼほぼパッキン不良で再利用できないラジエターキャップ。

 

DSCでは冷却水を排出して作業しますので、

再注入後には内圧チェックを実施しています。

 

ラジエターキャップの密着が悪いと、

内圧が掛からないのでオーバーヒートの原因になりますよ。

 

 

キャップも消耗品なので定期交換しましょう。

 

 

 

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エンジンを始動して完全暖機。

各学習値を初期化して燃料噴射補正を再学習。

 

 

DSCの作業内容をネット公開出来るのはここまで。

(DSCは完全非公開で作業をしています。)

(非公開作業が多いのでご理解の程宜しくお願いします。)

 

 

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九州から来店される方はフェリー利用が多いですね。

 

高速道路を往復する燃料代・高速代・体力等を考慮すると、

フェリーの方が良いかもしれません。(ネット割引あり)

 

・名門大洋フェリー (新門司~大阪南港)

 

早朝大阪到着で当日夜19時50分の出航の

フェリー来店・弾丸スケジュール。

 

乗船時間に間に合うように日帰り作業で納車出来ました。

 

 

 

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DPFの再生距離と燃費を

後日メールにてレビューいただきました。

(ありがとうございます。)

 

 

長文でレビューをいただいたのでマトメました。

 

・DSC後2回の再生距離 1回目205km、2回目197km。

(言われたようにDPF洗浄をする必要はなかったようです!!)

 

・燃費は11km/L前後が過去最高の18,5kmに上がった!

 

・E/G音がアイドリング~3千回転 ちょっと静かになった。

3千~5千回転までスムーズかつ唸り音が無くなった。

そしてレッドまで回る。

 

・今までDPF再生時にあった500回転アップがなくなり、

再生時のE/G音も気が付かないほど静かになった。

また再生時間も半分ほどになる。

 

・アクセルレスポンスが改善し、2速発進も容易になった。

ドッカンターボが無くなり、立ち上がりが良くなった。

 

 

 

 

 

このレビューを見る限り、

このユーザーさんは結構ブン回す方だと思います。

 

MT車のアクセラSKY-2.2Dですから、

グイグイ走るとドライブが楽しいでしょうね~。

 

 

 

EGR2

マツダ資料 引用

 

 

クリーンディーゼルであったとしてもディーゼルは

空気を吸ってナンボのエンジンです。

 

吸気抵抗が過大になれば、

シリンダ内の吸気充填量が低下します。

 

また新気(酸素)とEGR(CO2)の流入制御が乱れると、

加速レスポンスは著しく悪化します。

 

 

 

 

s-スワール

 

 

DPFの交換や洗浄も無駄な作業ではないのですが、

弊社では(なぜ再生距離が短いのか?)を考慮して

整備作業の優先順位を決めた方が良いかと思います。

 

 

 

インテーク系に煤が蓄積して燃焼状態が悪いなら、

いくら新品のDPFでも再生距離は改善しないでしょう。

 

 

燃焼状態をベストコンディションに戻して、

まだ再生距離が伸びないなら、

次の整備を実施しても順番的には間違っていないと

思っています。

 

 

DSCでSKY-Dの不具合が全て完治する訳ではないのですが、

大きな原因の一つだと弊社では認識しています。

 

 

SKY-2.2D SKY-1.5DのDSC依頼は、

HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。

 

それではHAPPY CAR LIFE!!

 

 

2019年9月23日

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